Eastern European & Russian Sighthound

東欧と旧ソビエト地域のサイトハウンド達です。
封建時代に貴族に可愛がられた犬種もいますが、多くは
狩人の手伝いをする、実質的な猟犬です。


Borzoi
(ボルゾイ/バルゾイ/ロシァン・ウルフハウンド/ロスカーヤ・プソーヴァヤ・ボルザーヤ/
ロシァン・ビンデフント)

  原産国:ロシア
  体高:66-86cm
  体重:27-48kg
  カラー:ホワイト、ゴールド、レッド、レモン、タン、ブリンドル、グレー、ブラック、これらの色のソリッド、またはホワイトとのパーティ・カラー(ブルー等の褪色などを除く全てのカラー)

 この紹介を書いていた頃はまだロゼがいなかったのですが、02年からわが家の一員になったロゼ(詳しくはロゼのページに)がボルゾイです。
 走るのが早いというイメージ(確かに早いのですが)ですが、普段は寝てばっかです。(^_^;) 動くときはすばやく動く。蝿なんかもよく捕まえてます。わが家では鳥の方が以前からいるので鳥は捕まえませんが、部屋の中で鳥が飛び立つと異常に反応します。
 脱走したときは帰巣本能が薄いと言われるところがあるので不安もありましたが、意外にもうちのは自分で帰ってきました。
 犬種の中では気性が激しく(もしくは神経質、シャイ)、人を噛むような固体がいるとも聞きますが、反面、ロゼの兄弟、特にオスはのほほんな性格な子ばかりだし、性格は他の犬種にも言えることですが、個体差と遺伝、環境で違うようですね。

 この犬の起源はコリーに似た犬、もしくはコリー橇犬系の犬、またはサイトハウンド系の犬の交配によって生まれたとされている。14、5世紀、帝政ロシア頃から貴族に飼われ、や兎などの狩りにお供をしていた。しかし、ロシア革命時に飼い主の貴族と共にそのステイタス・シンボルとなっていた多くのボルゾイ達も殺されてしまったのだが、運良く欧米の富豪達に愛されていた犬達によって彼らの血は保たれることとなった。
 現在、各国でレースやジャッカル、コヨーテ猟などに使われているらしい。もちろん、この狭い日本では猟犬として働けるわけもなく、ペット、ショー用に飼われている。

 性質は少し感受性が強く、神経の細やかなところがある。しかし、一方ではしゃぐのが好き。・・はしゃぎすぎて、かけっこの途中ボルゾイ同士がぶつかって1匹骨折、もう1匹が骨にひびが入ったというのを知ってる。(^^;)
 飼っている者の感想としては突飛な行動、大胆な行動をとる子が結構いる。おそらく、比較的神経質なサイトハウンドの中にあってボルゾイだけが狼という獲物相手に狩りをするというのは、彼らが大胆な行動をとるということに繋がっているのではないでしょうか。「普通は狼なんて相手にしないよ?」・・みたいな。そんな意外な行動をとることがあるので、子犬時代は思わぬ怪我に注意です。
 頑固なところがあるので服従訓練をいれるのに多少苦労するが、訓練が入れば頼もしいパートナーとなってくれる。

 運動量はもちろん必要。屋外で放してやるのが理想的。豪華な被毛だが特別な手入れはいらない。毎日、ブラッシングしてやれば輝きはたもてる。ただし、なんだか季節は関係なく比較的常に少量づつ抜けている気がします。

 この犬の小型版にシルケン・ウィンドハウンドがいる。(追記 07年01月)

ボルゾイのホームページへ

 MAKE A WISH


Chart Polski(シャルト・ポルスキー/ウィンドフンド/ポーリッシュ・グレイハウンド)

  原産国:ポーランド
  体高:27-29cm
  体重:69-76kg
  カラー:ブリンドル以外

 実はちびアルが一目惚れした、とてもお気に入りの犬。(^^)
 いや、なんて言うかすらっとしてて、ボルゾイアフガンみたいな飾り毛がほとんどないのが逆に素朴さを感じさせたんですよねー。(素朴な犬って好き。カナーン・ドッグとか。)

 この犬種、ポーランド版ボルゾイと言う感じで、14世紀頃から19世紀まで貴族の猟のお供について歩いていた。しかし、ボルゾイの様に見せしめに殺されるといったことこそなかったが、せっかく、伝統的な繁殖だけは続けられていたのに第二次大戦と戦後の時勢、1946年の追い狩り禁止と国内でのサイトハウンドの所有の禁止などで公式には絶滅したことになっていた。
 しかし、実際は民衆の密漁のお手伝いをしていた個体が密かに飼われており、再発見となった。
 性格はサイトハウンドにしては従順で、頑強。気難しくはないが他の犬には威圧的に振る舞うので、多頭飼いは難しい。


Chortai(スホルタイ)

  原産国:ロシア
  体高:75cm
  カラー:ブラック、ブラック&タン、レッド、ブロンド、ホワイト、パーティー・カラー

 やっとこの犬の綴りが判ったのですが、何しろ元がドイツ語の本なのでちょっと怪しいもんです。(^_^;) なんと言っても、本当にこの読み方なの?っていう点が。(スプートニクもCで始まるので、それ程おかしくはないみたいなんだけど。)
 それにしても、この犬の紹介されている写真が以前から持ってる日本語訳されてるものと同じ写真なのです。いかにこの犬が希少種であるかがわかります。

 すでに絶滅しているクリムカゴルカというやはりサイトハウンド系の犬種からできたと考えられ、シャルト・ポルスキーと同種である可能性もある。
 現在も狩猟に使われており、モスクワで繁殖もされている。


Gorka(ゴルカ)

 この種もクリムカ同様、スホルタイ作出時に名の登場する犬である。
 この犬種もタズィ・タイプのサイトハウンドとされている。この2犬種も、サルーキも血はそんなに遠くなかったのだろう。


Krymka(クリムカ)

 スホルタイ作出にあたって、登場するグレイハウンド。ドイツ語の本より、やっと綴りが判りました。これには昔も絵も載っていて、全体の雰囲気はやっぱりサルーキが似てるかな。希少なロシアのサイトハウンド達も加えればやっぱり子孫であるスホルタイが一番似ています。(サルーキに比べて、飾り毛が乏しい。)スホルタイ、サルーキに比べて体長が長く、その辺はボルゾイやグレイハウンド似かな。
 見かけからも、地域性からも(はっきり訳してないのでなんとも言えないが「トルコ、東トルコ」という地名が何度か出てくる。)アジアで何千年と暮らしてきたサルーキの血が何らか、関係しているのかもしれない。


Magyer Agar(マジャール・アガール/ハンガリアン・グレーハウンド)

  原産国:ハンガリー
  体高:60-75cm
  体重:22-31kg
  カラー:グレー、ブラック、ブリンドル、ダップル、希にホワイトなど

 1966年、FCI公認になるが国外では稀少犬である。

 9、10世紀頃、マジャール人が中央ヨーロッパに侵攻の時に連れてきた犬(マジャール・ドッグ)が祖先である。その後、数世紀に渡って、東西各国のサイトハウンドが交配されたらしい。15〜17世紀には、サルーキアフガン・ハウンドなどのアジア系の犬種を、そして、19世紀には(イングリッシュ・)グレイハウンドをかけて今の姿に落ちついた。その血が強いせいか、体は小さめだが本家グレイハウンドにとても似ている。
 母国、ハンガリー以外では無名に近いが、最近、ヨーロッパを中心に愛好者が増えてきたらしい。


Magyer Dog(マジャール・ドッグ)

 マジャール・アガールの基礎となった、マジャール人がヨーロッパ侵攻持に持ち込んだ犬の事を指しているらしい。この犬がその後数世紀をかけ、いくつかのサイトハウンドを交配され、今マジャール・アガールになった。
 ちなみにおそらく同時期にプーリーの先祖もマジャール人によってハンガリーに持ち込まれている。(追記 06年10月)


Silken Windhound(シルケン・ウィンドハウンド)

  原産国:アメリカ
  体高:47-60cm
  カラー:ホワイトの地に単色のスポット、サドル、ブリンドル、セーブル、ブラック&タン、(不健康な色を除くオール・カラー)、またはマーキング等様々なヴァリエーションがある。

 1987年に第1胎が生まれた、新しい犬種。姿形を見て、ボルゾイ寄りと判断したのでこちらに紹介します。(多くがボルゾイの様に背のラインが水平でした。)
 まだ、メジャーなケンネルクラブに公認されてはいませんが、原産のアメリカ以外にコーシングが盛んなフィンランドにもブリードクラブがあるようです。

 フランシー・スタールがAKCに登録されたボルゾイウィペットをメインにディアハウンドの血を少し加えて作出した。見た目は小柄なボルゾイといった感じ(たまにウィペットの様な背の丸いものもいる。)で、主にコーシングやフライボール、アジリティなどを楽しむ為のスポーツドッグとして繁殖されている様だ。

 性格は優しい。扱いやすい家庭犬として繁殖されているため、家庭内のペットと共に暮らせるが、もちろん小動物に対する敏感さは持ち合わせている。・・個人的にはうちのボルゾイに近いのかも。小鳥のいる家庭に貰われてきたので、鳥が飛び立てば反応して首をもたげますが、決して捕まえようとは思わないようです。「なーんだ、鳥か。」みたいに。(初紹介 07年01月)


Taigan(タイガン)

  原産国:旧ロシア、キルギス共和国
  体高:70cm
  カラー:ブラック、ブラックにホワイトのマーキング、ホワイト、ブロンド、レッド、グレイ

 ドイツ語の本から綴りが判りました。しかし、写真は以前紹介されていたものと全く一緒。希少種になってしまっていることを表しています。

 キルギスの高山地帯のサイトハウンド。キルギスはトルコ系キルギス語などが使われていることから、他のアジアのサイトハウンドとは近縁でもおかしくはない。

 現在、他の犬種との交雑が進み、絶滅が危ぶまれているという。モスクワではレース、狩猟用に繁殖されているが、種牡、台牝となれる犬は少なく、特に雌は貴重で繁殖のみに用いられ、猟などには使用されることはない。


Tazy(タズィ)

  原産国:ロシア
  体高:70cm
  カラー:グレイ、レッド、ホワイト、ブラック、パーティー・カラー

 ドイツ語の本から綴りが判りました。この"Tazy"、又は"Tasi"で書かれています。(メインは"Tazy")国や年代で変わったかも知れません。・・ちゃんと訳してみます。(^_^;)
 これも写真は以前紹介されていたものと全く一緒。希少種なんでしょうね。内容はもっと書いてあるような気がしますので、ドイツ語訳せたら加えていきますね。(^_^;)

 カザフスタン、トゥルクメン、ウズベキスタンなどの原産。これらの地域もタイガン同様、トルコ系の言語を使い、トゥルクメンなどはイラン、アフガニスタンにも接する事からこの犬種もアジアのサイトハウンドと親戚なのだろう。
 飾り毛がいくらかあるし、原産も近いことから、特にアフガンとは血統が近いかもしれない。

 この犬種もタイガンと同じように交雑が進んでいるらしい。


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