キレイなままで、いてください。
初めて貴方に会った時、
私、本当に吃驚しました。
幻みたいに綺麗で、
つめたな水のイメェジ。
月から零れたみたいな透明なしずく、
瞳に湛えたまま、微笑ってた。
けれどその奥には暗く、濃紺の。
ゆらゆらと、揺れていた。
たとえばそれが憐れみだったり、
もしかしたら、殺意?
そうだったらどうしよう?
でもそれは単なる杞憂に過ぎないのかもしれない。
あるとき貴方をみました。
両手に死んだ小鳥を抱いて
歩いていました。
一人で。
いつも居る取り巻きは、連れず。
あなた、鳴いていました。
あれは、あなたの、真実?
ゆらゆら、くらくら。
きらきら、ゆるゆる。
水面と、その狭間。
ミルクみたいな、とろとろした、
でも完璧な蒼。
そんな雰囲気を纏って、
貴方は其処に存在していました。
end
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