「冬ー1」


「お帰りなさいやし」

表に響く組員の声で、義父が帰ってきたことが判る。

布団から出て、用意してあった着物を着る。

帯をしめて廊下を歩く。

目の前に、黒。

「お帰りなさい」

上着を受け取る。

「朝食、一緒に?」

「戴こうか?どちらでも良い」

暗にお前はどうしたい、と聞いている。

「一人は、嫌です。」

とても。

優しい声音が、

「じゃあ二人分、朝食を頼む」

家政夫さんに云いつけた。




「・・・味噌汁が美味いな」

「はい」

「昨日は何をしていた?」

「特に、何も・・・」

「そう謙遜するな」

庭が綺麗になっていたぞ、と。




植物が好きだ。

静かで、優しい。

此処に来て、二年が経とうとしていた。

私はもうすぐ20になる。




驚くほど優しく、そして強い、

私を庇護する存在。

最初の頃の訳のわからない反発は、

雪と共に溶ける様に、ふわり、




守られる、護られる、

ある日その関係は少し形を変えた。

少し、予想はしていた、だから、



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