シベリア鉄道旅行記−世界最長の列車での旅−



1/4(日)

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[モスクワ1日目]

 駅へ降り立ちとりあえずはホテルを目指すことにした。地下鉄の乗り場へ向かい、
ジェトン(切符に相当するコイン)を買って地下鉄に乗り込んだ。話に聞くとおり
地下鉄駅構内の内装はすごく凝っていた。エスカレーターは30°位の傾斜でかなりの
スピードで動いており、ホームはかなり深いところにあった。車両はやや薄暗く
時折電気が消えたりしたし、座席のシートは破れかかっていた。列車の走行スピ
ードはとても速く、車内の騒音は物凄かった。さすがロシアだと思った。それらに
比べると、至る所に設置されるようになった看板広告はまだ真新しかった。まだ
朝早いせいか、車内でも地下道でも危なそうな人は目に付かなかった。
 地下鉄は案内板に向かう方向にある駅がすべて書かれているし、車内放送で
到着した駅名と次の駅名を言うためとても乗りやすかった。ただ、乗り換え時に
連絡通路を結構歩かなければならない場合もあり、乗り換えのときには少しわか
りにくいかもしれない。
 モスクワ・ヤロスラブリ駅から地下鉄で1駅行って乗り換えてそこから4駅乗
ってなんとか宿泊先のホテルの最寄り駅に着いた。ホテルは駅からすぐのところ
にあったが、ホテルは同じ造りの建物が6棟あるホテル群で、自分の泊まる予定
の棟は駅から一番離れたところにあった。旅行記によると、小林さんはどの棟に
泊ったらよいかわからず全部の棟をまわるはめになったとあったが、自分はどの
棟に泊まるかを予め聞いていたので、無事ホテルまでたどり着く事ができた。
 チェックインを済ませて部屋へ入ってシャワーを浴び、しばらく建物のなかを
ぶらついていたら、エレベーターで日本人の夫婦と会った。日本語を聞いたのは
実に10日ぶりだった。そのうちガイドの人との待ち合わせ時間の10:00近くに
なったのでロビーの近くをふらついていた。

 ガイドの女性は大場さんという人でモスクワ在住は2年になるということだ。
(ロシアの大学で日本語の講師をしているそうだ。)
 まずホテルで両替をして、当初の予定どおりバラヴィヨーフ丘(モスクワ市街が
見渡せる)へ行き、そのすぐ近くのモスクワ大学学食で昼食を食べてからトレチャ
コフ美術館へ行くことにした。大学は今試験期間中らしく、今日は日曜日なので
学食はやっていないのではと思うかもしれないが、大学構内に学生寮があり、その
ため学食は日曜日でもやっているのだそうだ。学食はボリュームもあって味も良く
また安かった(といても日本の学食より少し安い程度だけど)。 ロシアに来て
からこれまでホテルのビュッフェやピロシキや日本から持ってきた非常食ばかり
だったので久々のまともな食事だった。
 (シベリア鉄道にも食堂車はあるけれど、高い、まずい、同じものしかできない
   の3重 苦だと聞いていたので、食堂車へは行かなかった。おかげで、
  朝ピロシキ、昼ピロシキ、夜ピロシキというピロシキ三昧の食生活の日
  もあったが(笑))
 食事を済ませてから大学構内を見て外へ出た。大学内は日本とあまりかわらない
ような感じだったが、構内に劇場や映画館があるところなどはやはりヨーロッパ
(と言えるのかどうか?)の大学という感じだった。
 外へ出てバスを待つ間、日本人の留学生らしき女性と韓国人の留学生らしき
女性を数人見た。西欧に比べると少ないものの、結構日本人も来ているらしい。

 大学からバスと地下鉄を乗り継いでトレチャコフ美術館へ行くと、建物の前は
長蛇の列だった。どうも日曜日なので人が多いらしい。(日本では考えられない
が、ロシアにはあまり娯楽がないから皆美術館に来るんだろう。)
 どうみても1時間以上待たなければならないような感じだったので諦めて先に
買い物をすることにした。丁度今日宿泊先のホテルの近くの公園で大きな蚤の市が
開催されているとのことで、そこへ行く事にして地下鉄に乗った。
(これが大正解だった)
 蚤の市では、ロシアの毛皮の帽子とマトリョーシカ(ロシアの伝統人形)と
その他記念品を買った。ガイドの人がいていてくれたのでかなり値切って買う
ことができた。夕方くらいまでそこにいて、それからボリジョイ劇場へ向かった。
 最寄り駅に着いてまだ時間があったので近くのグム百貨店や赤の広場の辺りを
うろついてからグム百貨店の2階で食事を取り、6:30頃ボリジョイ劇場の前で
ガイドの人と別れた。

 ボリジョイ劇場はすごい人出で混雑していた。客は皆正装でおしゃれな格好を
しており、Gパンにトレーナーの自分はすごく浮いていたが別にクレ−ムをつけ
られるようなことはなかった。入口のところでプログラムを買ったが、日本語表記
のものも売っていた。中で衣服と荷物を預けるようになっているのだが、場所が
よくわからず(自分の席のあるフロアでしか預かってくれない。ボリジョイ劇場
は6階席まである。)、やっと預かり所を見つけて何とか荷物を預かってもらった。
 預かり所で自分の前にいたのが偶然日本人の女性で彼女に自分の席の場所を教え
てもらったり、劇場の中を案内してもらったりした。彼女はバレエが大好きだそう
で、昨年まで約1年間モスクワに住んでいたらしい。今回は1月の予定でロシアへ
遊びに来たということで、昨日までSt.ペテルブルグに行っていたらしい。モスクワ
に住んでいたときはこの劇場へしょっちゅう通っていたそうだ。
 ボリジョイ劇場はさすがに世界的に有名なだけあって建物自体も素晴らしかった。
劇を見なくても中に入るだけでも行く価値があるなと思った。
 席に着いてしばらくすると、いよいよ劇が始まり、約3時間に渡ってバレエ
(ロミオとジュリエット)を見た。本格的なバレエを見るのは初めてだったがとても
素晴らしかった。(ボリジョイ劇場で劇が見られるのは秋から春にかけてだけ
らしい。夏は劇団が海外巡業に出かけてしまうので劇場は閉まってしまうのだ
そうだ。)

 バレエが終わってからは、入口の所で記念品を買って地下鉄の乗り場で彼女と
別れた。それから1人で赤の広場のあたりを少しぶらついて地下鉄に乗って帰った。
 ホテルに着いたらPM11:30だった。朝が早かったせいかその晩はすぐ眠りについた。

 

 


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