電化カーバイド工場

電気化学工業株式会社大牟田工場内にあるカーバイド工場のカーバイド冷却室です。昭和3(1928)年に建造されたコンクリート建物です。切妻造平屋建で、梁などに木造建築の造形を真似た意匠を見て取ることができ、興味深いものがあります。

カーバイド冷却室の内部です。別棟で製造されたカーバイドがこの画像の下部に映っている金属製のバケツに入れられ、走行クレーンで運ばれてきて、ここで自然放熱により冷却されます。

電気化学工業株式会社は大正4(1915)年三井資本で設立された会社で、大牟田工場は翌大正5(1916)年に開設され、カーバイドと石灰窒素の製造を始めました。

この建物(カーバイド冷却室)は外部から窺い知れない工場敷地の奥深くにあって、見学することはできませんでしたが、近々取り壊されるという噂を聞き、鎮魂の意をこめてアップロードしました。(今日現在既に解体されてなくなっているかもしれません。)

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