出産体験記
出産後、入院中に書いたメモ(日記)を元に書きおこしました。長すぎる・・・
4月17日 いよいよ出産!?
(結局、生まれる気配が無く、胎内でも赤ちゃんがあまり成長していないため、誘発して出産しようということになった)
前日の夕食から、絶食・絶水で、ちょっとおなかがすいたけど、もうすぐ点滴で、ドキドキ。AM6:00から,NSTを付けた。
いつもどおりの、緩い陣痛しかきていない。
AM7:00 陣痛室へ移動し、浣腸をされた。「5分くらい我慢してください」と言われたけど、2分ももたず、トイレへ。あまり食べていないこともあって、少しも出なかった。
AM7:30 トイレも済み、あとは点滴で陣痛誘導かと思いきや、少し待たされて、血液を2本採取され、その後 点滴の針を挿入。
AM8:00 点滴開始。 はじめは極微量。おなかの張り(陣痛)も痛みも、全くいつもと変わりなし。その後、30分ごとに10ml/hずつ量を増やしていった。
AM10:00 母、到着。夫と義父母は外で待っていたらしい。痛みの方も軽く、まだまだ余裕で、笑いが出るくらい。
ちっとも陣痛が強くならない。内診をしたら、子宮口は1cmくらいから全く開いていないらしい。ここでバルーン(メトロ)登場。水分で風船が膨らむのを利用して、子宮口を開いていこうという作戦。内診室で挿入されたけど、かなり痛かった。すぐに終わったので 少し、ほっ。
PM0:00 夫と母が、私に付き添ったまま 昼食をなかなか食べに行かないので気にしていたが、「お前は自分のことを考えろ」と夫に一喝。確かに、陣痛も強くなってきて、5分間隔で激しい痛みがおそってくる。
母が先に食事に出た。陣痛がかなり強く、2・3分間隔になった。でも、痛みと痛みの間はウソのように何ともなくて、まだまだ笑っていられる。夫がたまに手を握ってくれるのが心強い。「こんなところビデオに撮ったら、オマエ怒るやろ?」とか言っている。
PM1:30 夫が食事へ。後から聞くと、義父母もまだ食事をしていなかったらしい。悪いことをした・・・
PM2:00 子宮口が開いてきてバルーンが抜けたけれど、それでもまだ4cm開大。痛みはかなり激しい。腰がバキバキ!!?とにかく今までに経験したことのないくらい強烈に、猛烈に、痛い。「来た!!」と叫んでベッドに横向きになり、マットのミミをつかんで、深呼吸。呼吸が荒くなってしまうのを必死で「ふう、はあ」に変えようとするけど、痛みが強いとなかなかできない。体を丸めて息を10回深くすると痛みが去るので、カウントしながらがんばる。陣痛が去ると、ウソみたいに痛くない。とても暑くて、タオルが手放せない。うちわがあるといいかも・・・
先生や看護婦さん、助産婦さんが代わる代わる見に来てくれるけど、痛いわりに、あんまりお産は進んでいないのだそうだ。まだ5・6cmしかひらいてない?このころまでには何回か内診を受けたけど、「まだまだ」ばかり。いつまでこの痛みが続くんだろうと、もうヘトヘト・・・
主治医の先生が来て、「PM3:30を目途に、今日の誘導を終了します。このままいけそうだったら、つっぱしりますけどね」とのこと。え〜?やめちゃうの??
PM3:30 あんまり痛いので、もう、かなり開いていると思っていたのに、ずっと「まだまだ」ばかり。今度も内診してもらうけれど、(まだなんだろうな・・)と半ばあきらめていたら、なんと 7cm開大!陣痛が来た瞬間は、8cm開いているらしい。やった!!もうすぐ終わるぅ〜と思ったら、主治医の先生 曰く「あれ?7cmに戻ってるみたいだね。今日は限界だね」そして、なんとなんと!陣痛誘導は終了されてしまったのだ。
うっそお〜!!また、明日 同じことして、この痛みに耐えるの??先生曰く、「このまま本人の陣痛が来て、自然にお産が進むのがベストなんですけどね」 あれよあれよという間に 点滴ははずされ、私の不安はピーク!うそぉ、あの痛みは何だったの?薬であんなに痛かったって言うのかぁ?ショーック!! でも 2・3分〜5分間隔の陣痛はまだ続いている・・・
そして、何事もなかったように・・・
PM6:00 「食事をしていいよ」ということになった。このころには、痛みは15分おき くらいで、すごく軽くなってしまった。このままなんともなくなってしまって、また明日 陣痛誘導??義父母も、すっきりした私を見て、拍子抜けしたみたい。
PM7:00 義父母は近くのホテルへ。父母は家へ帰っていった。夫はいったんホテルでシャワーと食事を済ませ、PM8:30ごろまた戻ってきてくれた。ちっとも痛みは来そうになかった。ヨーグルトやジュースの差し入れを食べようかどうしようか・・と思っていたが、このころ、7分間隔で、少しずつ痛くなってきた。疲れているから寝た方がいいんだろうけど、寝るには痛すぎるくらい。どうせ、明日にまた誘導するなら、今晩はぐっすり眠りたいのに・・・
PM9:00 夫も疲れているので、陣痛室の私のベッドの横に、パイプいすを3つ並べて、寝の体制に入った。何となく、すこしづつ痛いけど、陣痛の間隔は5分とか、7分、10分と、とてもまちまち。おしゃべりしながら、夫は寝てしまったようだ。
PM10:00 なーんか 痛い。でも、こんな痛みは当てにならないよね、一度おさまっちゃった経験上・・・。でも、やっぱり痛い。おしっこがたまると痛いから、トイレに何回も何回も行くけれど、そのたびにキョーレツな痛みがくる。夫は寝てるし、起こすのもかわいそう。だから、一人で耐える。このまま朝まで眠れなかったら、明日が辛いなぁ・・・
PM11:00 痛くて痛くてどうしようもない。ベッドの上をごろごろと転がって耐える。そうしていたら、夫が起きた。「大丈夫か?」「お昼の痛いときのピークと同じ痛さだよぉ〜」「・・・」私はもう、半泣き状態。看護婦さんがやってきて、内診をしてくれる。そうしたら、お昼に7cm開いていたそのまま、今も縮んでいないらしい。むしろ、さらに開きそう。
「このまま行けば、朝までには生まれますよ」 やったあ〜!!私自身の陣痛がきたんだー!!でも、モーレツに痛い。10カウントじゃ足りないくらいに痛みの長さも長くなってきた。腰が割れそうに痛い。助産婦さん以外の人が体に触ると、猛烈にいたい。力を貸してほしいけど、触られると痛いし、話しかけられても返事なんかできないよー!助けてー痛いー!!
内診が、また痛い。陣痛が来たときに内診を受けると、かなり痛くて泣きわめきたいほど。「8cmですね。もう少しよ!」 ・・・もう少しってどれくらいだ??
4/18 とうとう日付が変わりました・・・
AM0:00 トイレに行くと、すぐに陣痛がくる。(動くとお産が進むらしい。)激痛で思わず、床に四つん這いになる。トイレだというのに。汚いとか思うよりも、痛い方が先。陣痛がくるのは怖いけど、トイレも我慢できないし。洗面台の前で、痛さのあまり立ちつくしたり、また床にはいつくばったり・・ベッドまで戻るのも大変。
AM1:00 ますます痛い。たまにお尻が痛くて、思わずいきんでしまいそう。内診したら、9cm開いているらしい。「あと少しよ!」と言われても、たった1cmくらい、もういいじゃん!って感じ。(10cm開大でお産できます)腰の上のあたりが痛かったのが、少しずつ下に下がってきて、さっきよりもちょっとだけ(ほんとにちょっとだけ)痛みがましになったよう。
「まだですか?」「もう、やめたい」「たすけて」「なんでこんなに痛いんですか?」赤ちゃんが動くのが解るけど、それがまた痛い。「動くなよぉ〜」と言ったら、助産婦さんが「動かないと、出られないのよー」「赤ちゃんもがんばってるから、がんばろう!」そう励ましてくれる。
問診のたびに、「もうちょっと?」と聞くと、「うーん・・あと少しですねえ」と研修医の先生。「えー??まだ?もう終わりたいよー」の繰り返し。もう、痛くて痛くて・・・主治医の先生は、夜勤で別室にいるらしい。あの先生は、病院に住み込んでいるのだという噂も。
PM1:30 「よし!気分を変えて、分娩台に行こうか!」陣痛の時には、全開大近くになっているらしく、移動することに。でも、これで、あとちょっとで終了だぁーと思っていたら、分娩台の上で またさらに、痛みと、いきみのがしをする羽目に。主人が、それぞれの親に電話を入れた。気がつくと、主人は、ビデオを片手に、ヘンな帽子をかぶされ、ガウン(立会用)まで着て準備万全。私は分娩台の上で汗まみれ。たまに手を握ってくれるけど、笑いながらただ、横に立っているだけみたい・・・「立ち会いは ようせえへん」と言っていたくせに、なんだか流れで立ち会い希望とされてしまったようだ。かわいそうに・・・。
のどが渇いているけれど、主人が持ってきたお茶は、なんとストローを逆につっこんで曲がらない。さらに、ペットボトルの中にストローを落としてしまい飲めない。「なんでこんなところまで来て、ウケを狙うんじゃ〜?!」とにかく、すごく暑くて、汗ばかり出る。すごい格好と、顔をしているんだろうけど、髪の毛を振り乱してお構いなし状態。タオルで汗を拭いてくれるけど、ちっとも吸い取れていない気がして「ああ、もう!!」って自分でタオルを奪い取って拭く。横で主人がゲラゲラ笑っていてムカツク。でも、痛い方が先。NSTのベルトと金具が痛い。もう、何もかもが痛い。
「いきみたいー!!」「もう出していい?」「出していいですかー 出しますぅ〜!!」 「ダメダメ、フー・ウン!で、こらえてね」 「ふー・ウン!」 「じょうずじょうず」 「はぁはあ」 「だめだめ 赤ちゃんに酸素をあげようね」・・・あー痛いのにどうしていきんじゃだめなの?この時点ですでに1時間ほどが経過していた。
「はい、じゃあ、分娩台の準備ができましたから、ここに足を乗せてねー。下の方、剃りますねー。点滴しますねー」 あれよあれよという間に、足にはカバーを掛けられ太股にタオルをかけられ、いろんなことをされた。陣痛は3〜5分間隔。少し余裕がある。主治医の先生が様子を見に来て、本当に様子を見ただけでまた去っていった。「破水したら呼んでくださいね」だって。
ああ、やっと産まれるぅ〜
その後、助産婦さんによって、人工破膜された。体の中から、温かい水がどばーっと流れ出て、こんなにたくさんの水はいったい今までどこあったんだろうって感じだった。「破水したらあとちょっとだ、本当にあとちょっとなんだー」と思ってがんばる。
もう、出そうな感じなんだけど、まだなんだって。息みそうになると、助産婦さんがお尻を必死で押さえてくれる。そうしてくれると少し痛みが遠のく。「出ますー 誰か押さえてー!!」とかなんとか、私は訳も分からず叫んでいる。主人は笑っているみたい。ムカツク。トイレに行きたいような気がしたが、導尿された。
「息んでいいですよー」や、やったぁ〜!!でも今度は息みかたがよく解らない。悩んでいると、「硬いうんちを出すように、下の方に力を入れて!!」 「背中を反らしたらダメ!!」 「ながーく 続けて、がんばろう!!」なかなかコツがつかめない。本で読んだら、「2回ほど息んだら出ました」とか書いてあるけど、あんなのはウソだーーー!10数回息んだかな?息みさえすれば、痛みはそう感じなくなる。でも、助産婦さんの手が、指が痛い。アタマが見え隠れしていると聞いて「え?まだ出てこないの?」とがっかり。
陣痛の合間は、汗を拭いてリラックス。だいぶ、慣れてきて陣痛が来ると「来ました!行きまーす」と宣言して息む。かなり笑える光景だっただろう・・・。頭がすっかり見えそうになったとき、主治医の先生が登場。「私がいたら、すぐお手伝いしたくなるからねぇ。でもここまでがんばったから、おなかを押してあげましょう」なーんだ、手伝えるんなら、早く手伝ってくれよう・・・。
AM3:30 先生がおなかを押す。凄く痛い。股が裂けるー あ、でも、裂けてもいいや、早く終わりたいもんなー。息むのをやめると、股にめちゃくちゃな痛みが残る。「股のところに赤ちゃんがいるから痛いのよ」 「次で出るからね」 そして、もう一度息む。かなり長く息む。先生がおなかを押す。「い、痛い〜!やめてくださいー!!」思わず大声で叫んでしまい、先生がびっくりして「ああ、はい」とか何とか言って、手を離したくらい。このとき、パチンと音がして会陰切開した。つまり、ハサミで切られたのだ。でも、ちっとも痛くなかった。
早く次の陣痛がこないかなぁ、もうすぐ終わるのに・・・と次の陣痛が待ち遠しい。「今度は、陣痛が来たら、手を胸のところに組んでね。旦那さんの手を持っても良いですよ。」とのこと。ああ、これで終わるんだー。このとき、ビデオを構えていた主人は、一生懸命 その瞬間を待ったと思う。でも、まさか、この壮絶なる光景を、ずっと撮っていたとは・・・
AM3:45 男子誕生
そうこうしていたら、痛い中にも、何かが出てきた気がした。すぐに「おぎゃー!!!」 ああ、泣いた。よかった。「赤ちゃんですよ。おめでとうございます」と、ポンと太股のタオルの上に乗せられた。小さな赤ちゃんだった。抱こうとしたら、すぐにつれて行かれてしまい、がっかり。血まみれだったけど、思っていたよりも大きくて(入院中からかなり小さいと言われていたので)一安心。あーーさっきまでの痛さは何だったんだ?っていうくらい、晴れ晴れした気分。
あらら・・カーテンで仕切られて、みんな向こうの部屋で赤ちゃんを見てるみたい。ひととおり、おじいちゃんおばあちゃんも抱っこしまくっているようだ。明るい笑い声が聞こえてくる。そして私は、さっき切られた会陰を縫合している。いつまでも足を開いて分娩台の上に横になっているのは恥ずかしいものだ・・・生んでいる最中は、恥も何もなかったけれど。
聞いてみれば、私の場合、中がY字に裂けているのだそうだ。麻酔もなしで、縫合しているけれどちっとも痛くないさ、こんなの。陣痛に比べれば・・・研修医の先生と主治医の先生は「これは 君にはちっと 難しい縫合だから私がしよう」「そもそも、会陰切開の際の麻酔についてだがね、君はどう思う?」「私は すべきだと思いますが・・」「でもね、君、麻酔が効くのにも時間がかかるんだよ。麻酔の注射の痛みと、結局 切開する際の痛みのダブルになるわけだからね、その辺はどうだろうね」などと、講義が始まっている。「でも、先生、私はそんな風に習いました」とかなんとか・・どうでもいいから、早く足を元に戻させてくれよ。
胎盤は、へその緒を引っ張って、先生が出してくれた。10〜15分かかって出てきた。これを後産という。ぬるっとした感じで出てきた。おなかはぺったんこになってしまって、びっくり。さっきまで大きかったのがウソみたい。
ようやく、ひととおりのお産が終了して、やっと産まれたばかりのゆうまとご対面。まだ少し血の付いたゆうまクン。おくるみにくるまって、私の横に来た。元気に動いてる。さぁ、一緒にねんねしよう。不思議と顔が自然にほころぶ。疲れたけれど、そして、まるで宇宙人みたいな顔してるゆうまクンだけど、やっぱり、かわいい〜
あー終わった!!お疲れさまぁ!! もう、二度と ごめんだい!!
END
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